ナウシカの設定はフィクションではなかった【C3式炭素循環農法】(後編)


目次


5、犯人は肥料
6、肥料の悪事
7、菌類で野菜を育てる強み
8、まとめ

5、犯人は肥料


土壌を完全に醗酵分だけにする。
まぁそれはしーさんも多分無理だとは言ってるんだが、
それに近づけるにはどうすればいいのか。
無農薬にすることだろうか。
確かに農薬は腐敗側のエネルギーである。
人体に良くない影響を与えるものは
大体腐敗側のエネルギーで間違いない。

でも無農薬のオーガニック栽培でも
やはり虫にほとんど食べられてしまうことを
ご存知だろうか。
無農薬にするだけでは
醗酵分を増やすことにはならないようだ。

勘のいい人は気付いたと思うが、犯人は肥料である。
しーさんに教えてもらうまでは
僕も思いも寄らなかったが。
肥料と聞くと、ほとんどの人は
野菜に栄養を供給する良いものだと感じるだろう。
でも、肥料は腐敗側のエネルギーなんだとか。

肥料を使わないようにすることで
土壌の醗酵具合をアップさせることができる。
無農薬のオーガニック栽培では肥料を使う。
だからオーガニック農法とC3式炭素循環農法を
同じヘルシー系農法だとカテゴリー分けしてはいけない。
けっこうどころか、かなり違う別物である。

6、肥料の悪事


慣行農法(一般農法)にももちろん理論は存在する。
その根幹を成す基本理論は「無機栄養説」というそうだ。
無機栄養説では、肥料を使うことになっている。
C3式炭素循環農法では肥料を使うことは絶対にない。

肥料は無機栄養説に基づき、
せっかくの有機物質や
細菌たちの命を奪ってしまうことにより
P(リン)、K(カリウム)、N(窒素)という
無機物質に分解させてしまう。

無機物質に分解してしまうと
何がいけないのかという話だが、
C3式炭素循環農法では無機・有機の「機」を
「生命」だと定義している。
つまり、無機だと生命を失ってしまっている
状態だと言えるそうだ。

この辺りはかなりスピリチュアルのような話となるが、
人も食べ物を通して
生命をいただいているという話をよく聞く。
生命体を維持するのに生命が必要だということなのだろう。

感覚的なものだが、
無機栄養説とは生命を介さずに食事を済ますということなので、
それは大丈夫なのだろうかと不安になる。
一応、植物も生命体なのだ。

でも、実際にはやはり食事は
「生命」でなければいけなかった様子で、
植物は無機物に分解されて低分子になった栄養を吸収し、
自分の身体の中でわざわざ組み上げて高分子にしているそうだ。
つまり、有機物(生命)を作っている。

もちろん高分子を組み上げているときに
大量のエネルギーを消費する。効率が悪いことこの上ない。

ちなみにC3式炭素循環農法では、
「無機栄養説」に対抗して「高機栄養説(仮)」
と呼ぶことにしているようだ。

そして有機物だから、無機物だからと言って
エネルギーの総量は変わらないそうだ。
「高機栄養説」と呼ばれているが
生命エネルギーの総量が増えているわけではない。
ただ「無機栄養説」ではエネルギーロスがひどすぎる。
これはまた後述するが、
高機栄養説なら高分子のまま栄養を吸収できるそうだ。

一般の畑で日常的に行われている通り、
もちろん野菜は無機物質でも成長する。
ただ無機物質の状態だと、困ったことに
野菜は休む間もなく栄養を吸わされ続けるそうだ。

しーさんに聞いた話だが、
野菜にも人と同じく生活リズムはある。
肥料が関わると野菜は常に食事をしている状態となり、
生活リズムと呼べるものはほとんどなくなってしまう。

7、菌類で野菜を育てる強み


C3式炭素循環農法では、腐敗側の存在である細菌ではなく
醗酵側の存在である菌類の力を使う。
菌類の力こそが「醗酵土壌」の正体となる。

菌類が活性化しやすい土壌を作り、
菌類が優秀な「チーフ」になって、
疲れ知らずの作業員である細菌たちに指示を出すそうだ。

つまり、菌類が中心になって土壌づくりをし、
全体を整える。

そうすると何がいいのかというと、
野菜の「栄養欲しい」という信号を菌類がキャッチして、
その都度野菜に栄養を供給する。

栄養を供給し終わると野菜は休むことができる。
つまり、野菜が「いただきます」と「ごちそうさま」
ができるということである。
これなら生活リズムができ健康的な野菜になるだろう。

しかも菌類による醗酵分で育った野菜は、
無機に分解させていない有機物質のまま栄養を吸収できるそうだ。

無機栄養説で育った野菜は、
強制的に栄養を吸わされるので根があまり育たず、
有機物質を栄養として吸収することはできないそうである。
菌類をベースに育てていると
(菌類と根が共生状態にあると)
野菜の根に有機物質を吸収するための装置ができるとのこと。

生命エネルギーをロスなく
そのまま栄養としていただくことができるということで、
野菜にとって良いことなのは容易に想像がつく。

というより、菌類が植物を育てていた歴史は
4億5千万年もあるのだ。
元々そうだったということであって、
最近出てきた無機栄養説によって
おかしくなっていただけなのだろう。
最近と言ったが、無機栄養説は
まだ2百年くらいしか歴史がないそうだ。
人間の農耕の歴史は2万年。
無機栄養説が出てくるまでは
どうすれば野菜が育つのかわからないけど、
とりあえず頑張っていたという感じらしい。

実際に食べてみると、
菌類が育てた野菜はとにかく糖度が高く、
腐敗分特有の苦みやエグみが少ないことがわかるだろう。

話がそれてきたのでその話は別記事にしようと思うが、
菌類によって野菜を育てていると、
美味しく虫に食べられにくい高品質な野菜が育つ。

8、まとめ


ナウシカの世界観の設定は
大自然の仕組みを模倣したものであることが
今回のことでわかったと思う。
C3式炭素循環農法の、安全性が高く味まで良い、
美味しい野菜に興味がありましたらまたご賞味あれ。

ライター はまぞう

師匠(しーさん)からC3式炭素循環農法を学ぶ弟子の一人。
最初はどちらかと言えば苦手だったが
C3のおかげで野菜が好きになった。
アニメとプログラミングを愛する農業初心者。
ぶっちゃけ、C3式炭素循環農法は
異世界チートだと思っている(アニメの観過ぎ)。
初心者の視点から、
学んだC3式炭素循環農法をご紹介していきます。

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